当帰膏の作り方

当帰膏(神効当帰膏)の作り方


揃えるもの

材料

あいうえお• ごま油:なるべく良いものも使いましょう。

• 蜜蝋 :精製しすぎてない、黄色いものが良いです。• 当帰 :同じく良いものを。良いものは、齧ると辛く甘いです。

• 分量 :ごま油500mlに対し蜜蝋100g当帰250g

 

道具

• 鍋二つ• 出来上がりを入れる容器

• 油温計(料理用で充分です)

• 重合具合を見るための容器

• 油漉し紙

• 茶漉し、またはザルや味噌こし器

• 小分けにする際使う容器

• 網じゃくし

• シリコンべら

• ボウル

 



ごま油の処理(重合させる)

ごま油の重合が中途半端だと劣化しやすなくります。
この工程は確実に行ってください。
またこれ以降の工程で水分が混ぜると、やはり劣化しやすくなります。道具などは完全に水気を切って使ってください。

 • ごま油500mlを熱します。• ごま油の比重は約0.9なので900gで約1ℓです。(写真は500ml)

• この工程で鍋に焦げがつくことが多いので、大事な鍋は使わない方がいいでしょう。

• 家庭用のIH調理器の200℃設定で195℃前後になっています。今回はこの条件で作ります。

 

• 上の条件を保ち40~50分加熱し続けます。

• 時間は一応の目安なので、次の工程で重合の確認をしてください。

 

• まだ重合してない状態です。

• 見にくいですが、ごま油一滴を水を張った容器に落とすと水面に広がっていきます。

• 水面に落とす時は、一滴だけ落とすようにしましょう。多いと分かりにくいです。

• 容器は、一回重合の度合いを確認したら取り替えて、新しいものを使った方が分かりやすいです。

 

• 重合した状態です。

• ごま油が水面に広がっていかず、玉のような状態を保ちます。こうなればごま油の処理は完了です。




当帰の成分を抽出する

 

• 180℃位まで油温を下げて、当帰を揚げていきます。

• 当帰を入れると160℃位まで油温が下がるのでその温度を維持します。

• 写真のように泡立つので、少しずつ揚げます。

 

 

• 頃合いで引き上げます。

 

• 揚げる前の当帰の色です。

 

• 揚げた後の当帰の色です。

 

 

仕上げ

• 別の鍋で溶かしておいた蜜蝋を加えます。

 

• ある程度冷まします。蜜蝋は融点が65℃前後なので、70℃以上であれば液体のままです。

• 茶漉しに油漉し紙を乗せて、漉していきます。

• 写真は茶漉しで行っていますが、ザルや味噌こし器の方がやりやすいでしょう。

 

• 軟膏容器やクリーム容器に小分けする場合は、注ぎやすい容器に移します。

 

• 500ml×1 20ml×5 30ml×1 の当帰膏が出来ました。

 

• 常温で置いておくと固まります。

• 遮光してない容器の場合、光の当たらない所で保管してください。

• 1年はもちますが、いやな臭いがしたら使うのは控えましょう。

• 保存用の容器は湿気を遮断するために、しっかりと密封できるものを使いましょう。

• 使った後の当帰は土に混ぜると作物や花の肥料になります。