• 大腰筋刺鍼:L1~S1位の間で腰椎の横突起の間から刺鍼します。
同じ高さから上記の外方からも刺鍼すると更に効果的です。
体格にもよりますが、3寸(10㎝)位の長さが必要です。
• 手背の腰腿点:やや深めに刺し、暫く腰を動かせます。
• 委中付近:圧痛や細絡を目安に刺絡を。痛みのある場所に追加しても構いません。
• 大腿~足関節付近の顕著な圧痛部:刺鍼、灸、火鍼や刺絡を。
今回述べているのは、痛みで動けない、腰が伸びない
楽な姿勢がエビの様に丸まって横向きに寝る。
という場合の治療法です。
大腰筋刺鍼はかなり刺激が強いので、
最初は腰腿点や委中付近の刺絡、顕著な圧痛部へ治療で様子見しても良いかもしれません。
大腰筋は大きくかなり強力な筋肉なので、
効かせるためには40分~1時間位の置鍼が必要です。
大腰筋刺鍼に際して、どうしてもうつ伏せが出来ない方は横向きに寝て治療します。
ぎっくり腰を繰り返す方は、大腰筋を酷使している可能性が高いので、
生活の中で腰に負担をかけてないか自分で良く確認する必要があります。
ぎっくり腰も鍼灸治療が大変良く効く疾患の一つです。